AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの影響で起こる進行性の脱毛症です。最近では、内服薬(飲み薬)で進行を止めたり、改善できるようになってきました。ただし、薬には「効果」がある一方で、「副作用」が出ることもあります。この記事では、AGA治療薬の副作用や注意点について、わかりやすくご説明します。

主なAGA治療薬とその違い
1. フィナステリド(商品名:プロペシアなど)
- 作用:5α-還元酵素Ⅱ型を阻害して、DHT(ジヒドロテストステロン)という脱毛の原因物質を減らします。
- 特徴:副作用は比較的少なめ。毎日1錠服用。
2. デュタステリド(商品名:ザガーロなど)
- 作用:5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方をブロック。より強力にDHTを抑えます。
- 特徴:フィナステリドより効果が高いが、副作用がやや多い場合があります。

よくある副作用とは?
性機能に関するもの
- 性欲減退(リビドーの低下)
- 勃起障害(ED)
- 射精量の減少
精神的な要因が関係することもあり、一時的なこともあります。
乳房やホルモンに関するもの
- 乳房のはれや痛み(女性化乳房)
- 乳首の違和感
- 体毛の変化
精神面の変化
- 抑うつ気分(うつっぽさ)
- 不安感の増加(非常にまれ)
当院では精神科専門医がアドバイスいたしますので、適切な対応が可能です

こんな人は注意が必要!
- 妊娠中・授乳中の女性:薬の成分が胎児に影響するため、パートナーが触れるのもNGです。
- 肝機能が弱い方:薬は肝臓で代謝されるため、医師の判断が必要です。
- 思春期の男性や未成年:発育への影響がある可能性があるため使用不可。
まとめ:副作用はあるけれど、正しく使えば安心
AGAの治療薬は、正しく使えば多くの方にとって安全で効果的です。副作用が心配な方は、専門の医師と相談しながら治療方針を決めましょう。当クリニックでは、事前にしっかりとカウンセリングを行い、あなたに合った治療方法を一緒に考えます。
