【ブログ】不眠症~その1 薬について

薬局の薬と処方薬の違い

不眠症に悩む方にとって、「薬局で購入できる薬」と「医師が処方する薬」の違いを知ることは大切です。それぞれの特徴を正しく理解し、自分の状態に合った方法を選ぶことで、より快適な睡眠を手に入れる助けとなります。


薬局で購入できる不眠症対策の薬

薬局で手軽に購入できる薬は、主に軽度の不眠症状や一時的な睡眠の問題に対応するために作られています。これらは医師の診察を必要とせず、自分の判断で使用できるため、気軽に試せるのが特徴です。

主な種類と効果

  • 抗ヒスタミン剤
    アレルギー薬に含まれることが多い成分で、眠気を誘発する作用があります。不眠症対策として使用される場合もありますが、翌日まで眠気が残ることがあるため注意が必要です。翌朝から運転の予定がある時は控えたほうが良いでしょう。
  • 生薬やハーブ系の製品
    カモミールやバレリアン、ホップなどの天然成分を使用したものが代表的です。私自身も不眠時にはおすすめしています。これらは自然なリラックス効果を促し、寝つきをサポートしますが、人によっては効果を感じない場合があります。

メリットとデメリット
薬局の薬は、比較的副作用が少なく、軽度の不眠症には効果的です。しかし、重度の不眠や医学的な原因が絡む場合には効果が期待できません。


医師が処方する不眠症の薬

医師が処方する薬は、患者一人ひとりの状態や不眠の原因に応じて選ばれるため、より効果的で専門的な治療が可能です。不眠症の程度や背景に応じて、以下のような薬が処方されることがあります。

主な種類と効果

  • 睡眠導入剤(短時間作用型)
    ゾルピデムやトリアゾラムなど、寝つきが悪い場合に適しています。短時間で効果が切れるため、翌朝の眠気は比較的少ないです。
  • 持続型睡眠薬(中~長時間作用型)
    エスゾピクロンなど、夜中に目が覚めてしまう場合や眠りが浅い場合に用いられます。効果が持続する分、翌朝のだるさが残ることがあります。
  • 抗不安薬
    不安や緊張が原因で眠れない場合に処方されます。不安を軽減し、リラックスした状態で眠れるようサポートします。
  • メラトニン受容体作動薬
    ラメルテオンなど、体内時計を調整し、自然な睡眠を促します。依存性が低く、長期間でも安心して継続できます。
  • オレキシン受容体拮抗薬
    スボレキサントなど、覚醒状態を抑え、自然な眠りを引き出します。比較的新しい薬で、副作用が少ないとされています。

メリットとデメリット
医師の診断に基づいて処方されるため、不眠の原因に応じた適切な治療が可能です。ただし、一部の薬は依存性や耐性がつきやすいものもあるため、医師の指導の下で慎重に使用する必要があります。


どちらを選ぶべきか?

軽度の不眠症や一時的な睡眠の乱れであれば、薬局で購入できる薬を試してみるのも良いでしょう。

しかし、長期間続いている場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、医師の診察を強くおすすめします。精神疾患は多くの場合、不眠によって症状が悪化します。気付かないうちに重症化していることもありますので、「眠れないだけ」と軽く考えないことも大切です。

また、一人で抱え込むよりも医師に相談することで、自分の気づかなかった原因も見つかるかもしれません。精神科専門医に相談することで、より効果的な治療が受けられ、根本的な改善につながるでしょう。

参考文献

  1. 厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
  2. 日本睡眠学会「睡眠障害ガイドライン」
    https://jssr.jp/
  3. National Institutes of Health (NIH): Sleep Disorders
    https://www.nhlbi.nih.gov/
  4. Merck Manual「Insomnia: Symptoms, Diagnosis, and Treatment」
    https://www.merckmanuals.com/
  5. 睡眠医学レビュー(日本語書籍)
    • 小川 眞広 著/出版社:医学書院
  6. 薬剤師監修:市販薬の適切な使い方(薬局製品の情報)
    https://www.pharma-guide.jp/
  7. オレキシン受容体拮抗薬の効果と安全性に関する研究論文
    • Nishino, S. et al. 著/出版:Journal of Clinical Sleep Medicine

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